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尻屋崎灯台と「寒立馬」

 

尻屋崎は本州最北東端の地。
灯台は明治9年にイギリス人により起工、東北で最も古い洋式灯台の一つ。
200万カンデラの光量は全国でも最大級と言われています。
灯台周辺は広々とした草原台地で牛や馬が放牧され厳冬の寒さの中に立つ「寒立馬」の姿は有名です。






灯台へ向かう道路すっかり舗装され広くなった道路。
以前は一車線の砂利道
並んだ電柱は灯台への電力供給。






以前は斜面をくねっている未舗装の道路で灯台まで。
この場所は海が荒れている時は波をかぶることもしばしば。






尻屋崎灯台と「本州最涯地尻屋崎」の碑


【 尻屋崎灯台 】

日本も時代が明治に入ると世界各国との貿易を行うようになりました。
尻屋崎は難破岬と呼ばれ、昔から船乗りから恐れられていました。
諸外国から航行船舶の安全を守るよう求められましたが、日本には灯台を建てる技術がありませんでした。
そのため、外国人を招き各地に灯台を造ってもらいながらその技術を学びました。
尻屋崎灯台もイギリス人が設計した灯台です。

尻屋崎で焼いたレンガを使って建てた灯台で、東北地方では一番目に出来た灯台です。
さらに、レンガ造りの灯台では日本一の高さを誇ります。
明治9年10月20日に点灯して以来、戦時中を除き約120年たっても立派に立ち続けています。
毎年、『海の日』である7/20前後に一般公開を行っています。






尻屋崎灯台の周辺には色々な石碑がある。
これは尻屋崎灯台百周年の記念碑。






こちらは鳴海要吉の文学碑。






碑文

「あきらめの旅ではあった
磯のさきの
白い燈台に
日が晄して居た」






灯台の周辺は放牧地帯になっていて牛や馬がいる。
野生動物も多くいるようで、キツネなどが海岸付近を歩いていたりする。





「寒立馬」




尻屋崎と言えばなんと言ってもこの風景。
白い灯台をバックにのんびりと草を食む寒立馬






寒立馬は野生馬ではなく、放牧されている馬なので
人に馴れてはいますが充分注意が必要です。






出産シーズンにはかわいい仔馬も見られます。
親と一緒の時はかわいいからと言って近づかない方が無難






尻屋崎灯台へ向かう入口。
放牧している牛や馬が外へ行かないようにゲートがある。
車が一時停止すると自動で開く。
バイクの場合は押しボタンスイッチを押す。
もし、開かない時は故障だ、などとは思わずに時間を確認しよう。
4月1日〜30日は8:00〜16:00まで
5月1日〜11月30日は7:00〜17:00まで
上記時間以外はゲートは閉まっている。
もちろん、時間までに出ないと出られなくなる。
どこかの誰かは経験済み。(^^;






ゲートのすぐ脇に新しく出来た「尻屋崎公園ビジターハウス」。
すぐ前にバス停があるので、バスの待ち時間に利用するのに便利。
もちろん、自家用車の旅行者も休憩に利用出来る。






内部は総ヒバ造りので、清々しい雰囲気。
ほのかにヒバの香りが漂う。
履物を脱いでくつろぐことが出来る。






以前は車が出入り出来るのは上の画像のゲートだけでしたが
尻屋港の方にも新しくゲートが出来て抜けられるようになりました。
尻屋の集落内は道路が狭いので、運転には充分注意を。






尻屋の集落の入り口付近にある東通村立尻屋小学校。
玄関ホールの上にある灯台型の時計台がユニークです。



一口メモ

尻屋崎へは尻屋の集落へ向かう途中から道路を左折する。
入口にはゲートがあるのですぐに分かるが、ゲートは車1台が通れる時間くらいしか開かない。
前の車に続いて通るような場合は慌てないでもう一度ゲートがあくまで待ったほうが安心。
ゲートを通ればそこは放牧地帯なのでスピードは控え目に。
運がよければキツネなどの野生動物にもあうことが出来る。
また、寒立馬は一見おとなしそうだが、だからといって安易に近寄ると危険を伴うので十分注意。

ところで、先に説明したように11月30日以後は入口のゲートは閉ざされる。
それでは肝心な寒立馬はどこへ行けば見ることが出来るの?と思う人もいると思う。
実際、冬の寒立馬を見ることが出来なかったと文句をいう人もいるようだ。
冬場は寒立馬は下の図のアタカと言う地区に移動して越冬をする。
こちらへ行けば見ることが出来るようだ。
東通村役場に問い合わせてから行けば、もちろん間違い無い。



入り口ゲート(現在地)にある案内図



【「寒立馬」名称の由来】

以前、地元の人達は「野放し馬」と呼んで特定の呼び名はなかった。
その後、昭和45年、当時の尻屋小中学校々長の岩佐勉氏が尻屋の人達の前で

「東雲に 勇みいななく 寒立馬
筑紫ヶ原の 嵐もののか」

と言う歌を詠んだ。
それから、「野放し馬」は「寒立馬」と呼ばれるようになったと言う。

「かんだち」と言うのはマタギ(狩人)の間で、カモシカが厳寒の中
身じろぎもせずにたたずむ姿をそう呼んでいた。
「野放し馬」の厳寒の風雪の中、じっとたたずむ姿から
「寒立馬」の言葉が詠まれたのかも知れない。



【交通アクセス】

むつバスターミナルから下北交通バス尻屋崎行き(運行5月1日〜10月31日)で約1時間、終点下車すぐ。
または、同じく下北バス尻屋行きで尻屋崎入口下車、徒歩約30分。
むつ市街から約30キロ。

【尻屋崎の開放時間】

4月1日〜30日 8:00〜16:00
5月1日〜11月30日 7:00〜17:00
これ以外の時間と12月1日〜3月31日はゲートが閉鎖されます。

駐車場 30台。



【問い合わせ先】


東通村企画調整課
TEL 0175−27−2111



【貴重な寒立馬に愛を!】

私たちに生命の力強さを教えてくれる寒立馬。
その寒立馬も一時絶滅の危機に瀕しました。
青森県と東通村では寒立馬の保護存続する活動を展開し、
『寒立馬保護募金』を募っています。
皆さんのご協力をお願いしています。


【問い合わせ先】

寒立馬保護募金実行委員会
〒039−4292
青森県下北郡東通村大字砂子又字沢内5番34


募金の受け付け

郵便局振替口座
『寒立馬募金』02350−7−2027



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